視障協だより 第261号 令和元年8月発行 社会福祉法人 長野県視覚障害者福祉協会 事 務 局 〒390-0802 長野県松本市旭2-11-39 電話 0263-32-5632 FAX 0263-32-7854 理 事 長 よ り ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 事 務 局 よ り ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 音 訳 事 業 部 よ り ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7 事業推進委員会だより 委 員 長 よ り ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11 啓 発 広 報 部 よ り ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 11 情報機器研究部より ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12 女 性 部 よ り ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 13 日本盲人会連合弱視問題対策部会報告 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 15 理 事 長 よ り 理事長 青 木 勝 久 就任の挨拶 6月17日の評議員会にて新理事に選任され、第1回の理事会において 理事長に選出されてしまいました、長野市の青木勝久と申します。中 山前理事長の勇退に伴う人事ではありますが、理事の経験も無い私が、 本当にこの重責をお受けして良いのかと考えさせられました。しかし、 協会のスムースな運営を続けるために何とかお役に立ちたいと思い、 お引き受けすることといたしました。何卒、会員の皆様方のご協力を 宜しくお願いいたします。 さて、6月30日の「第72回長野県視覚障害者福祉大会」にはご来賓・ 会員・ボランティアなど90名の皆様方にお集まりいただき、心より御 礼申し上げます。前日までの天気予報ですと「雨」でしたが、お陰様 で好天に恵まれ、盛会のうちに修了することができました。昨年度ま では宿泊の伴う大会でしたが、今年度からは日帰りで式典のみという 大会となり、出席者の減少が危ぶまれましたが、何とか会員の皆様の お力添えをいただきまして成功させることができました。ありがとう ございます。 昨今、一部の会員より「協会」に対しての不満が出ているようです。 貸し室の問題や、会員がセンターを訪れたときの職員の対応について など、細かな問題が提示されております。このような問題につきまし ては、マスコミでも報道されましたが、協会の内部の問題については、 果たして解決するとは思えません。やはり会の中で話し合うべきでは ないでしょうか?「自分たちの思い通りにならないから」といって外 部に訴えていただいても何の役にも立ちません。やはり支部長を通し て協会へ問題点をご報告いただき、できることから改善していくべき と思います。しかし、協会には協会の言い分もあるような気がいたし ます。それぞれが我慢するところは我慢して、より良い協会運営のた め、会員の皆様方のご協力を重ねてお願い申し上げます。 私の「中継ぎ」としての任期は2年です。会員との協調、ガイドヘル プ事業所「しらかば」の健全運営、東北信地区に「障害者デイサービ スセンター」を設置したいと考えております。 一つ一つ着実に、丁寧に協会運営をしていきたいと思います。 - 1 - 11月23日(土)~24日(日)の1泊2日の日程で「北信越ブロック大会」 が長野県の主催にて諏訪市の鷺の湯で開催されます。例年他県からは 大勢の会員が参加いたします。今年は長野県も頑張って30名くらいは 参加していただきたいと考えております。皆様、今から予定を立てて いただき、大勢の参加協力をお願いいたします。 お願いばかりとなりましたが、以上をもちまして就任の挨拶とさせ ていただきます。 第1回理事会報告 6月17日午後3時15分より、センターにおいて開催しました。 評議員会にて選任された理事6名(青木、藤森、住吉、保科、小笠原、 小山)と今井幹事、事務局次長の中村が出席いたしました。 理事長には青木勝久が選定されました。 その他、センター入り口の看板について、欠員の評議員3名について の話し合い、中日新聞社からの取材の申し込みについての対応などを 協議いたしました。 事 務 局 よ り 日盲連北信越ブロック大会(長野大会)参加者大募集 今年度は、当県が北信越ブロック大会の当番県となります。開催県 として、会員の皆様に多数ご参加いただき、他県の皆様をお迎えし、 大いに盛り上げていただきたいと思います。 つきましては、下記の要領で開催の予定ですので、どうぞ皆様、万 障お繰り合わせの上、ご参加いただきますようお願い申し上げます。 なお、参加ご希望の方は、支部長を通して協会事務局までお申し込 みください。 1.期 日 令和元年11月23日(土)~24日(日) 2.会 場 信州・上諏訪温泉 鷺の湯(さぎのゆ) 〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通3-2-14 TEL(0266)52-0480(代) FAX(0266)58-5204 https://www.saginoyu.com - 2 - (JR上諏訪駅より徒歩5分) 3.参加費 17,000円(1人1泊2食・障害保険料込) 懇親会まで:8,500円 2日目のみ参加:1,500円 ※ いずれの場合も付添の方も同額となります。 ※ 23日(土)の昼食につきましては、職員の人手が足りないた め、ご用意を承る事が困難ですので、各自でお済ませ下さい。 また、昼食をとるためのお部屋のご用意もございませんの で、併せてご理解いただき、ご協力下さいますようお願い致 します。 4.申込締切 参加申し込みは、10月18日(金)までに各支部長宛に お申し込み下さい。 5.日 程 【第1日目】 13:30~ 受付開始 14:20~14:50 開会式 15:00~17:30 代表者会議 15:00~16:20 青年部協議会 16:30~17:30 スポーツ協議会 15:00~16:20 女性部研修会 16:30~17:30 女性部協議会 18:30~20:30 懇親会 【第2日目】 7:00~ 9:30 朝 食 10:30~11:30 講演会 演題: 「中央情勢について」 講師:日本盲人会連合 会長 竹下義樹 氏 11:40~12:10 全体会 12:10~ 閉会式 12:30 散 会 6.その他 ・JR上諏訪駅⇔大会会場間につきましては送迎バスの ご用意がございます。(旅館のバスです) ・盲導犬同伴の皆様には、ご迷惑をお掛け致しますが、 朝食会場及び大浴場への盲導犬同伴は、他のお客様 との兼ね合いの為、ご遠慮下さいますよう、お願い 申し上げます。(夕食会場、会議場、宿泊部屋はOKで - 3 - す)何卒、ご理解とご協力のほどお願い申し上げます。 ~JR時刻のご案内~ 【長野・松本方面から】 JR篠ノ井線・快速松本行 11:12 長野駅発 ⇒ 12:25 松本駅着乗り換え JR篠ノ井線・小淵沢行 12:32 松本駅発 ⇒ 13:13 上諏訪駅着 【木曽方面から】 JRワイドビューしなの85号 12:13 木曽福島駅発 ⇒ 12:42 塩尻駅着乗り換え JR篠ノ井線・小淵沢行 12:49 塩尻駅発 ⇒ 13:13 上諏訪駅着 ※送迎バスの出発時間は13:30となります。ご利用の方は、事前 にお申し込み下さい。 新商品情報 低価格なボイスクッキングスケール「グルスボイスクッキングスケ ール」が登場致しました。この製品は計測したい物を上皿に乗せるだ けで重量をアナウンスします。音声で重量が分かるという点は、視覚 障害者や高齢者だけでなく誰しもが便利に利用できるポイントです。 アイデア次第で色々なシーンでご活用いただける製品です。 また、市場では希少価値の高い高額な音声式クッキングスケールは 存在していましたが、誰にでも手に届く価格帯の製品開発を目指して 開発された商品です。 なお、日常生活用具支給品目であるかどうかにつきましては、お住 まいの地域の市役所または役場の福祉課にお問合せ下さい。 ■簡単な操作性■ ボイスクッキングスケールはより多くの方に利用していただき たいという想いで開発されました。その為、この製品においては 過剰な機能は搭載していません。機能を絞ることで、ボタンの数 も最小限に抑え、操作に迷うことの無いようにしました。どんな 姿勢でもより早く重量の情報が得られます。 ■弱視の方にも使い易いコントラストの高い配色■ 製品のカラーリングはボディが黒、上皿が白と明確に分けまし た。また、右と左のボタンの違いも分かりやすい色で区別してい - 4 - ます。さらに上皿には中央位置がはっきりと分かるように黒いセ ンターマークを設置しました。こうしたシンプルで高いコントラ ストにすることで、製品自体の視認性を高めることに繋がります。 ■便利な機能■ 音声を聞き逃した場合は、左側にある音声ボタンを押すことで もう一度その重量を聞くことができます。最大3キログラム(3000 グラム)1グラム単位の表示をします。風袋(0リセット)の機能が搭 載されているので、お皿やボールの重さを考慮する必要がありま せん。器を乗せて0リセットボタンを押すだけで準備完了です。電 源の自動オフ機能が搭載されています。もし電源を切り忘れても 5分後には「電源オフ」とアナウンスし自動的に電源が切れる仕組 みになっています。もう少し付け加えるとすると、側面に補助機 能のボタンが3つあります。音量のオン・オフの切替や使い方の説 明、困ったときの連絡先を音声で案内してくれます。 ■仕様■ 本体サイズ:W196mm×H145mm×D41mm 上皿サイズ:直径150mm 本体重量:約288g(電池含む) カラー:本体・ブラック、上皿・ホワイト 使用電池:単4乾電池×3本 防水:非防水(上皿は取り外して水洗い可) 【令和元年度厚生労働大臣免許保有証の新規交付申請について】 令和元年度の標記新規交付申請受付を当会でも開始致しますので、 必要な方は協会事務局へお電話にてお申し込み下さい。 1.申込手順 ① まずは、事務局へお電話下さい。申請用紙をお送り致します ② あはき師の免許証の有無及び免許登録事項の変更がないか確認 ※ 紛失・変更がある場合は、財団への再発行申請手続が必要。 ※ 住民票の氏名・本籍地と免許証の氏名・本籍地の記載事項が 異なる場合は、直ちに東洋療法研修試験財団(☎03-3431-877 1)にお電話にて免許証の再発行をお申し出下さい。 ③ 事務局からお手元に届きました厚生労働大臣免許保有証交付申 請書(新規)及び写真貼付用紙の記入と添付書類・写真の準備 ・顔写真(縦45mm×横35mm・フチ無し・正面・無帽・無背景・6ヶ - 5 - 月以内に撮影したもの。カラーでも白黒でも可) ・身分証明書のコピー(身障手帳もしくはパスポートに限定させて いただきます。A4サイズでコピーをおとりください。) ・あはき免許のコピー各1部ずつ(A4サイズ) ※ 都道府県知事免許で裏書がある場合は裏面のコピーも必要。 ※ あはき免許証に記載された申請者の氏名や本籍地が、住民票 に記載された内容と異なる場合、免許保有証の発行はできませ ん。 ・本籍地が記載された住民票原本(発行日より6ヶ月以内のもの) ※ マイナンバーが記載されていないもの。 ・送付用封筒 ※ 長3(120mm×235mm)定型封筒に確実に受け取ることのできる送 付先の住所を記載し、郵便切手(簡易書留料金392円)をお貼り下 さい。 ・手数料 会員:2,000円 非会員:4,000円 ※ 申請書送付時に郵便局振替用紙を同封致しますので、ご送金 下さい。 ④ ③でご用意いただいたものを下記にご送付下さい 【送付先】 〒390-0802 松本市旭2-11-39 (福)長野県視覚障害者福祉協会 2.申請期間:7月1日(月)~8月30日(金) 3.免許保有証発送予定期間:令和2年2月予定 【賛助会費納入について】 日頃は協会の充実と発展にご協力を賜り、深く御礼申し上げます。 平成30年度は、約10万円の尊いお気持ちを寄せていただきました。 昨年度ご協力いただいた皆様には、是非今年も引き続きお願い申し 上げると共に、まだご加入いただいていない皆様には、是非ご加入い ただいて、ご協力賜りますようお願い申し上げます。 つきましては、郵便局の振込用紙を同封いたしますので、ご協力よ ろしくお願いいたします。(同封の振込用紙は賛助会費以外の送金には ご利用いただけません) なお、本年度既にご協力いただきました皆様には、ご容赦下さい。 - 6 - 【8月の休館日について】 県視覚障害者福祉センターは、8月10日(土)から8月18日(日)まで夏 期休館と定休日の為、連休となりますのでよろしくお願い致します。 【ガイドヘルプ事業所しらかばより】 日頃はガイドヘルプ事業所しらかばをご利用いただき、誠にありが とうございます。 夏期休業中に、ガイドヘルパーを利用する予定が決まっている方は 事前に事務局に連絡を。又、緊急にガイドヘルパーを利用した方は事 後報告を休み明けにご連絡下さるようお願いいたします。 なお、緊急時連絡用の専用携帯電話も用意しておりますので、土・ 日・祝祭日及び夏期・年末年始休業中の緊急時や予定外の外出が必要 になった場合にご活用下さい。 しらかば専用電話:090-9667-2870 音 訳 事 業 部 よ り 1.ごあいさつ 毎日、厳しい暑さでしのぎがたい日が続きますが、皆様いかがお過 ごしでしょうか。音訳事業部では録音図書を利用してくださる方から、 日々ありがたいお声をいただいております。今回はその一部をご紹介 します。 「家事をしながらいつも聞いています。音を大きくしていれば家事 の手を止めなくても聞きながら炊事・洗濯ができます。昨年主人を亡 くし、一人暮らしになりましたが、主人と一緒に聞いていたころを懐 かしく思いながら、一人になった今も聞かせてもらっています。」「1ヶ 月に20冊時代物を中心に聞きます。今では毎日眠る前に聞いて楽しん でいます。もしここの録音図書がなければ何をしているのだろうと不 安になります。」「いつもCD図書をお借りして、おかげさまで有意義な 時間を過ごさせていただいています。ありがとうございます。」この他 にも多数のお声をいただいております。 どうぞ皆様もご意見ご要望、音訳してほしい図書のリクエストなど - 7 - ありましたらご連絡ください。お待ちしております。 2.貸出リクエスト人気作品 1 「白い巨塔」 山崎豊子 著 国立大学の医学部第1外科助教授・財前五郎。食道噴門癌の手術を 得意とし、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。 しかし、現教授の東は、財前の傲慢な性格を嫌っていた。財前は、 あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとする。 2 「樹木希林120の遺言 死ぬときぐらい好きにさせてよ」 樹木希林 著 とにかく、世の中を面白がること。老いだって病気だって、自分 の栄養になる。樹木希林が残した120の言葉を厳選して収録する。 3 「147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官」 川瀬七緒 著 炭化した焼死体の腹部から、異様な「虫の塊」が見つかった。こ の難事件に際し警視庁は、法医昆虫学者・赤堀涼子の起用に踏み切 る。死体の周りの虫から犯行を分析するという、彼女の捜査方法と は? 4 「リラ冷えの街 渡辺淳一恋愛小説セレクション1」 渡辺淳一 著 人工授精という運命的で冷酷なめぐり合わせを経て、10年近い歳 月の後に結ばれた有津と佐衣子。北国の町に現代の愛の虚しさを描 く 5 「阿寒に果つ 渡辺淳一恋愛小説セレクション2」 渡辺淳一 著 20年前、冬の阿寒で自殺を遂げた天才少女画家・時任純子。高校 時代、純子に狂おしいまでの恋をした主人公は、彼女と関係した男 たちを訪ね歩く。20年の時を経て明かされる真実とは・・・。著者の自 伝的な要素を踏まえた初期代表作。 6 「戸隠伝説殺人事件」 内田康夫 著 戸隠は数多くの伝説を生み、神秘性に満ちた土地。長野実業界の 大物、武田喜助が〈鬼女紅葉〉の伝説の地で毒殺された。そして第 二、第三の奇怪な殺人が…。本格伝奇ミステリ。 7 「哲学者とオオカミ 愛・死・幸福についてのレッスン」 マーク・ローランズ 著 - 8 - 野生と哲学の対話から見えてくる、人間という存在の新たな在り 方。気鋭の哲学者が、仔オオカミと出会い、共に生活し、その死を 看取るまでの驚異の報告。 8 「鏡の背面」 篠田節子 著 薬物依存症患者やDV被害者の女性たちが暮らすシェルターで火災 が発生した。聖母のように優しい「先生」は入居者を助け、死亡し てしまう。皆が悲しむ中、死体は別人だということが判明する。第 53回吉川英治文学賞受賞。 9 「脅迫者」 堂場瞬一 著 新人刑事時代のある捜査に違和感を抱いていた追跡捜査係の沖田 は、20年ぶりの再捜査を決意。自殺と処理された案件は、実は殺人 だったのではないか。内部による事件の隠蔽を疑う沖田だったが…。 10 「長い別れ」 中島京子 著 かつて区立中学の校長をつとめた男性は、10年ほど前から認知症 を患っている。迷子になる、記憶が混濁する。しかし、難読漢字は すらすらわかる。日々起きる不測の事態に右往左往する家族の姿を 通じて、終末のひとつの幸福が描き出される。 録音図書貸出をご希望される方は、音訳事業部 ☎ ( 026-227-5207)ま でご連絡ください。 朗読ボランティア須坂あかりの会活動紹介 須坂あかりの会は、昭和58年1月に市立須坂図書館の録音図書作成の ために「声のライブラリー あかりの会」として発足しました。時代の 移り変わりとともに「朗読ボランティア 須坂あかりの会」と名称を変 え、活動の幅を広げつつ36年目になりました。 活動の2本柱は、「音訳CD作成と対面朗読サロン」(主として読書の困 難な方に)と「音響付き特製大型紙芝居中心の出前朗読」(年齢制限な し、声がかかれば市内何処へでも)で、“陰と陽”“静と動”のバランス を保ちながら、会員20名で明るく楽しくをモットーに活動しています。 音訳CD作成技術の向上と、如何に新規会員を増やすかが最大の課題 です。 - 9 - 長野マラソン大会でのボランティアを終えて 中野点字友の会 小林信幸 長野県視覚障がい者マラソン協会より当会に点訳ボランティアの依 頼打診があり、引き受けることになりました。視覚障害を持つマラソ ンランナーの入賞者に出す表彰状の点訳でした。前回まで担当してい たボランティアさんが都合により参加できないとのことでした。 当日はパソコンと専用プリンターをスタジアム内に持ち込んでの作 業になりました。幸いにも前任者の応援もあり、無事に終了できた次 第です。ゴール後の世界の一流選手を目の当たりにする得難い経験も ありました。 初めて参加をして、一つだけ違和感を覚えたことがありました。ゴ ール後の表彰式のスタイルについてです。招待選手を始め健常者への 表彰と視覚障害者へのそれとではスタイルが変えられていました。生 演奏無し、表彰台無し、プレゼンターの顔ぶれの違いです。 同じコースと距離を走ってきたはずです。 諸事情があるのでしょうが、できればスタイルを変えずに表彰して 頂きたいと思います。 - 10 - 事業推進委員会だより 委 員 長 よ り 委員長 藤 森 吉 明 第72回長野県視覚障害者福祉大会の報告 長野市生涯学習センター4階 6月30日(日)14:00~ 招待客12名、会員約100名にて開催された。 表彰・感謝状6名を今井監事が賞状・記念品を渡した。 議事は、議長に長野支部長の武藤文子さんが選ばれ、第71回決議処 理報告、第72回福祉大会宣言(案)・決議(案)が満場一致で承認された。 啓 発 広 報 部 よ り 部長 藤 森 吉 明 新理事長に青木勝久氏、女性部長に住吉冬子氏が就任した。 中山前理事長、根本前女性部長さん、長きにわたりご苦労さまでした。 新しい執行部を皆様方のお役に立つよう頑張っていきたいと思ってお ります。 皆様、未だ梅雨が明けませんがお体を大切にしてください。 - 11 - 情報機器研究部より 部長 前 野 弘 美 日頃は情報部へのご協力、ありがとうございます。お知らせとお願い を致します。 情報機器講習会 日 時:令和元年9月1日(日) 10:30~14:30 会 場:長野県視覚障害者福祉センター 内 容: 「OrCam(オーカム)体験会」 講 師:株式会社ラビット代表取締役 荒川明宏 氏 参加費:無料 昼 食:700円(お茶付き) 締 切:8月23日(金) 申 込:事務局 ☎ ( 0263-32-5632)、前野(携帯 080-1043-7315) その他:この他にも情報機器など展示致します。 (展示予定) 点字ディスプレイ「ポラリス、ブレイルメモスマー ト」、Bluetoothキーボード「Rivo2」、iPhoneを利用し たタグ等 ~ AI視覚支援デバイス「オーカム」とは ~ オーカムの本体は100円ライターほどの大きさで、重さは約22.5gと 軽量、メガネのツルに取り付けて使用します。見たいものを指さす か、本体に指で触れるとカメラが起動し、撮影した画像を音声で説明 します。文字の読み上げ、人の顔や物、紙幣、色を音声で知らせま す。また、腕時計をしていなくても、腕時計を見るしぐさをすると、 日時を知らせるといった機能もあります。更には、3メートルほど離 れた文字や、レストランのメニューなど、色々な物を読上げることが 可能です。 プレクストークをお使いください 文字(点字・墨字)を読むことが大変になってこられた方は、特にデ ジタル録音図書の再生機であるプレクストークをお使いください。日 - 12 - 常生活用具として指定されていますので、1割負担にて入手できます。 デジタル録音図書は、CD1枚に50時間余りの朗読を記録できます。書 籍や広報始め会からのお知らせも音声で聞くことができます。皆さん が聞くことができるようになると、更に提供してくださる所も増えて いきます。是非プレクストークを使って情報が聞けるようになってく ださい。操作方法の講習会も希望により開催致します。ご希望などお 寄せください。 女 性 部 よ り 部長 住 吉 冬 子 このたび、女性部長をさせていただくことになりました、住吉冬子で す。未熟者ですが、私なりにできることを頑張りたいと考えていますの で、皆様どうぞご指導ご鞭撻の程、お願いいたします。 6月2日には、県視覚障害者福祉センターで例年通り総会が行われ、平 成30年度の女性部に関する事業・会計ならびに協力金それぞれの報告に つきましては、すべて承認されました。また今回は第60回の記念総会と いうことで、午後はイベントとして会員による三味線・フルート・ハー モニカ・詩吟・独唱などの発表を行い、ミニコンサートの一時を皆でゆ ったりと楽しみました。 次に、令和元年度の事業および決定事項についてお知らせします。 1.秋の研修会 日時:10月20日(日) 10:30~15:00 場所:県視覚障害者福祉センター 内容:今回は、「会員同士の交流を深めたい」との意見が多数だった ため、あまり硬くならず、お互いの親睦を深められるような研 修会を開く予定です。今後具体的な内容については検討します が、みなさんの様々な情報交換の場にできたらと思っています ので、多くの方のご参加をお待ちしています。 つきましては、参加をご希望の方は、各支部女性部長さんに 10月20日頃までにお申し込みください。 なお、ご参加くださる方は、研修会当日に昼食代(500円)と靴 - 13 - を入れるビニール袋をご持参ください(各支部長さんは参加者人 数分の昼食代をまとめて、受付にお出しいただきますようお願 いいたします)。 2.テープ文集「りんどう」について 「りんどう」48号を発行するにあたり、皆様の投稿をお待ちし ております。もちろん今までに載せたことのない方も大歓迎です。 随筆は、墨字の場合400字詰め原稿用紙4枚以内・点字の場合は両 面書き点字用紙3枚以内。詩は1編。俳句・川柳・短歌はそれぞれ 5句・5種以内とさせていただきます。普段感じている何気ない事 でかまいませんので、多くの方の投稿をお待ちしています。投稿 方法は、秋の研修会当日にお持ちいただくか(係が受け取らせてい ただきます)、ご郵送下さい。なお、郵送の場合には、必ずその旨 を事前にご連絡ください。 3.女性部支部長会 期日:令和2年3月1日(日) 場所:県視覚障害者福祉センター 4.第65回全国盲女性研修大会(愛知県大会)について 期日:8月27日(火)~29日(木) 場所:名古屋市産業労働センター 内容:第2部の「レポート発表と意見交換」のテーマは、「私の健康 法」です。今回は東海・北信越ブロック代表のレポーターが福 井県となっています。どんなレポートが発表されるのか、今か ら楽しみです。更に、28日夜の交流会には、長野県から上田市 の広沢里枝子さんが出演の予定です。 5.北信越ブロック大会への議題提出について 毎年同様、秋の研修会の際に話し合いの時間を取りたいと思い ます。希望・意見のある方は、まとめておいてください。 なお、今年度の大会は長野県が当番ですので、こちらへの皆様 の参加もお待ちしています。 6.役員改選について 総会の際、執行部より選挙管理委員を選出し、今年度の役員が 以下のように決定いたしました。 部長:住吉冬子 副部長・東信委員・「りんどう」担当:竹鼻美智緒 中信委員・協力金担当:小池悦子 - 14 - 北信委員:坂田和代 南信委員:林七美 以上です。 今後とも、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。 日本盲人会連合弱視問題対策部会報告 委員 中 山 孝 一 去る、7月6日(土)13時30分から日本盲人福祉センター研修室にて「日 本盲人会連合弱視問題対策部会」が行われ、全国より選出された委員40 名程が集い、第1回委員会が開催されました。当日は、役員の選出から始 まり、事業計画、講演会、意見交換会という内容でした。 事業計画では、今後の委員会としての活動計画が示されました。まず、 弱視者の困り事の実態把握や、弱視者への理解を促す周知活動として医 療機関や患者向けに弱視者への理解を促すためのリーフレットの発行や、 国や関係機関のバリアフリー施策等に盛り込むべき弱視に関する明確な 基準作りに向けた検討と運動を行っていくというものでした。 講演会では、「弱視者のための合理的配慮講座 学校や職場で必要な配 慮を要求しよう」というテーマで、慶應義塾大学経済学部教授の中野泰 志氏の講話を聴きました。中野氏自身も弱視という事で、健常者に自分 の見え具合を理解して貰えず、理解をして貰う事に非常に苦労されたと の事でした。同じく弱視の私自身も、周囲の人からは良く見えているよ うに思われがちなのですが、顔が全く分からないので、突然声を掛けら れても誰なのか分からず、困ってしまう事もありますし、その逆に、顔 が分からない為に、声を掛けずに素通りしてしまう事もあります。同じ 悩みを抱える方の講演を聴けて本当に勉強になりました。 また、その後に行われた意見交換会でも、同じ悩みを抱える人が多く 集まったので、非常に励みになりましたし、この弱視問題対策部会に対 し、今後期待が持てそうだと感じました。 - 15 -